テリー アイドルになってどのぐらいでプロレスをやりたいと思ったの?
才木 半年ぐらいですかね。そのプロレス団体が「プロレス総合学院」という養成学校を作ったので、「じゃあ鍛えてるし、入ろうかな」って。
テリー そこは男性もいたの?
才木 もちろん。女性は最初3人で、男性は5、6人だったと思います。道場で半年間、月曜日から金曜日まで、毎日2時間トレーニングしてました。
テリー 毎日? わぁ、スゴい!
才木 ただ、半年経ったら卒業試合があったんですけど、それは卒業試験をクリアしないと出られないんですよ。結果的に卒業試合ができたのは4人しかいなかったんです。
テリー 他の人は?
才木 途中でやめちゃったり、スキルが達してなくて卒業できなかったんです。
テリー スキルって?
才木 スクワットや腕立て伏せを何百回とか。
テリー 腕立て伏せは何回できるの?
才木 私は腕立ては得意じゃなかったんですよ。スクワットは1000回やったことあります。
テリー 1日で?
才木 というか、一度にです。みんなで円になって。
テリー 頭おかしいな。
才木 アハハハハハ。腹筋もいつもみんなで100回とかやってました。
テリー 腹筋はどうやってやるの?
才木 普通にこんな感じです(と即、床に寝転がって実演する)。
テリー おおっ、早い! さすがだな。腕立ては何回できたの?
才木 何回だろう。100回はできたと思いますけど。合格ラインは男子と女子でちょっと違ったと思います。
テリー 腹筋や腕立ては、プロレスのスキルというより基礎体力の部分だよね。例えば飛び跳ねたりとか技とかさ、もっとプロレス的なスキルも求められたの?
才木 そうですね。ロープワークとか。あとマット運動ですね。前転や後転とかの基礎的なものから、倒立前転、後転倒立、側転とかも。基本的なことにはなるんですけど、ひととおりやりました。
テリー とはいえ、一方ではアイドルでもあるわけじゃない。あんまり鍛えてストイックに体を作っちゃうと、「これ、ちょっとやりすぎかなぁ」って思わなかった?
才木 それは私、全然思わなかったんですよね。自分の体にあんまり違和感を感じなかったというか。周りに「力こぶスゴいね」「筋肉スゴいね」って言われて初めて気づいたんです。
テリー 気づけよ!
才木 アハハ。毎日見てるとわからないんですよ。急に変わるわけじゃないから。
テリー 事務所に「あなた浮いてるわよ」とかは?
才木 言われなかったです。
テリー 「おもしろいキャラクターだ」って喜んでたんだ。
才木 そうですね。「筋肉推しでいこう」みたいな(笑)。
テリー それで筋肉タレントみたいな感じで注目されていったんだね。
才木 そうですね、ありがたいことに。
テリー それがいくつ?
才木 22歳か3か。大学を卒業したぐらいですかね。
テリー で、養成学校を卒業して、プロレスラーとしてデビューするのが?
才木 2016年3月なので、24歳の時です。もう6年ぐらい前になりますね。