日本プロ野球歴代4位となる元近鉄の317勝投手・鈴木啓示氏が7月1日、YouTubeチャンネル〈日本プロ野球名球会チャンネル〉に出演。
「私がエースとしての働きができなくてね、出たら打たれ、出たら打たれで…。給料が12球団の投手の中でいちばん高かったのに、もうチームにいられなくなってしまってね。かえってチームに迷惑かけてるという、そういう気持ちになりまして」
そう言って現役時代のとあるシーズンを振り返った鈴木氏だが、当時の西本幸雄監督に引退を申し出たのだというから驚く。そして、
「ちなみに給料はおいくらくらい…?」
視聴者最大の関心事について、司会者が代わって質問すると、
「王(貞治)さんが8000万円だったでしょ、あの当時。だからそれよりも若干安いですよね…7000万円くらいだね。王さん、長嶋(茂雄)さんが、金銭にあまり欲のない人で。でも巨人はCMとか雑収入がある。近鉄は年俸だけですから、もうちょっと欲しかったんですけどね、王さん、長嶋さんがその金額だからということで…」
鈴木氏はシーズン1年目の66年から15年連続で2ケタ勝利を挙げたが、81年に初めて1ケタ勝利。それが5勝11敗という結果だった。「エースとしての働きができなかった」というのはおそらく、このシーズンのことなのだろう。
なお、鈴木氏はこの翌年から11勝、14勝、16勝と、わずか1年で復調を遂げている。
(所ひで/ユーチューブライター)