スポーツ

テリー伊藤対談「WBA世界王者・河野公平」(3)ボクシングを始めたのは高3のとき

20140424l

テリー あらためてどうですか、2度目の世界チャンピオンになった心境は。

河野 ボクシングの世界は本当に厳しいというのを、皆さんからわかっていただいているので、すごく敬意を払っていただいてます。だから、少しでも長くチャンピオンでいたいです。

テリー 試合が終わった夜って、眠れるものですか。

河野 いや、この間の試合で勝った当日は一睡もしなかった、というかできなかったですね。

テリー それは、受けた傷が痛いのもあるのかな。

河野 痛みもあるんですけど、それ以上に興奮してるんですよ。アドレナリンが出ているので。ベッドに入ったんですけど、まったく眠れなかったですね。

テリー 世界王者になると、収入のほうはどうなるんだろう。

河野 まだチャンピオンになったばかり、ということもありますけど、お金のことはあんまり考えてないですね。今はボクシングができて本当に幸せなんで、これでいいやと思って。

テリー 偉いなぁ。とはいっても、車とか欲しいとは思わない?

河野 ああ、そうですね、外車は欲しいです。ベンツはいつか手に入れたい(笑)。

テリー ベンツ、ぜひ乗ってくださいよ! そもそも、ボクサーになろうと思ったのはいつですか。

河野 高校の時は陸上部だったんです。高校駅伝で関東大会まで行ったんですけど、僕は補欠で、7人が出られる中の10番目ギリギリぐらいだったので、苦しいだけなんですよ。駅伝で練習してきたことを、何か生かせないかなあと思った時に「6カ月でプロボクサーになれる!」っていう「月刊フルコンタクトKARATE」の別冊を読んで、これで勝負してみようかと思って。

テリー じゃあ遅咲きだったんだ。

河野 始めたのは高3の春ぐらいだったので、17歳ですね。世界チャンピオンになるような人は、小学生ぐらいからやっている人が多いんですけど。自分はかなり遅いほうでした。今はもう「アンダージュニア・ボクシング」というのがあって、小学生ぐらいからやってる人がいますから。井上尚弥選手(大橋)とかはそうですね。

テリー じゃあ、そういう選手たちと違って、10代の終わりにこの世界に入るのでは、かなり違う?

河野 まったく違いますね。

テリー じゃあそこから世界チャンピオンに登り詰めるまで、10年以上、かなり努力したということだよね。

河野 僕は特にボクシングのセンスもなくて、トロかったんです。デビュー戦を親父が観に来てくれたんですけど、あまりにもひどくて「何だ、これは」と感じたらしくて、試合後に自宅にサンドバッグをつるしてくれて。

テリー ああ、それはすばらしいよ!

河野 そのおかげでジムだけじゃなく、家でも練習するようになって。ビデオカメラで、練習の様子を撮影したりもしていました。ちょっと変わった親父で。

テリー いや、それは本当にいい親父さんだよ。

河野 ありがたいですね。それでルーキーの頃はボクシングばっかりやってて、朝は練習して、バイトに行って、鍼灸の専門学校に行って‥‥。ジムでも家でも練習するようになってから、徐々に強くなっていったかなと思います。

テリー いやー、偉いねえ。しかも、東京育ちなのに、よくぞそんなにストイックに生活できたね。兄弟は?

河野 兄と姉がいます。

テリー じゃあ、末っ子なんだ。俺も出身が東京だからわかるんだけど、東京育ちの、しかも末っ子って、普通はそんなにハングリーじゃないから(笑)。すごいことだと思うよ。

河野 そんなものですかね(笑)。ありがとうございます。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」