9月3日に放送された「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系列)。「政界激震!旧統一教会と日本の政治」と銘打たれた同討論番組で、司会を務めるジャーナリストの田原総一朗氏は、公明党の国重徹衆院議員に語気強く、次のように迫った。
「統一教会と創価学会はどこが違うんだ?証明して下さい」
国重氏は「(旧統一教会=世界平和統一家庭連合の問題は)政治と宗教一般の問題ではない。ここはしっかりしておかないとミスリードする」と反論したが、田原氏から「具体的に統一教会と創価学会はどこが違うのか説明して」と畳みかけられる。すると、
「統一教会は霊感商法とか法外な寄付を要求したりとか、不法行為、法律違反行為を繰り返していますけど、創価学会は一切ありません」
そう言って、旧統一教会との違いをアピールしてみせた。この一幕を巡っては、「舌鋒鋭く切り込むように見せて、その実、国重氏に説明の機会を与えるという、田原氏お得意のパーフォーマンス」との見方がもっぱらだ。
そんな中、意外と知られていないのが「公明党は創価学会を起源とする公党である」という歴史的事実である。創価学会と公明党の歴史に詳しい政治ジャーナリストが語る。
「公明党の支持母体は創価学会です。こう聞くと、公明党がまず先にあって、創価学会がそれを支持するようになった、と思いがちです。ところが実は、公明党のルーツは、創価学会の第2代会長を務めた戸田城聖氏が54年に発足させた、創価学会文化部にあるのです」
こう指摘した上で、次のように明かすのだ。
「その後、統一地方選挙での勝利を経て国政進出を果たす中、池田大作第3代会長の時代に文化部は政治局へと改組され、さらに公明政治連盟へと改組されました。その公明政治連盟が議席数で自民党、社会党に次ぐ国政第3党に躍り出た64年、創価学会から切り離される形で、公明党が結成された。要するに、その成り立ちから言えば、公明党は幸福の科学を支持母体とする幸福実現党と同じなのです」
言うまでもなく、創価学会も幸福の科学も、レッキとした宗教法人。つまり公明党はいわば、創価学会が政界進出のために設立した「宗教政党」なのである。