80年代にトップアイドルとして、常に明菜と比較され続けた松田聖子(60)にとっても、年末の紅白歌合戦に出場が決まれば、特別な意味を持つことになりそうだ。
「昨年12月18日に突然、娘の神田沙也加さんの悲報が届きました。失意のどん底の中、聖子はプロ根性で紅白出場する意思を見せたのですが、NHK側の配慮もあって辞退しています。その分、娘の一周忌となる今年の紅白への思いは強いはず」(スポーツ紙記者)
衝撃の死から8カ月が経ち、昨年、中止になったクリスマスディナーショーの振り替え公演や全国ツアーをスタートさせた。
6月11日に開催されたさいたまスーパーアリーナのライブでは、沙也加のデビュー曲「ever since」をファンの前で熱唱している。
その復活の裏には、10年前に結婚した夫の献身的なサポートがあったようで、
「今でも手をつないで出かけるほど仲がいい。旦那さんはどこに行くにも、『一緒にいよう』と誘い、聖子もリラックスできる至福の時といえそうです」(芸能デスク)
もちろん、声もボディも還暦を迎えたとは思えないほどツヤがあり、むしろ磨きがかかっている。
58歳の時には、オフィシャルサイトでビキニショットを披露。レコード会社関係者がこう明かす。
「砂浜で麦わら帽子をかぶり、上半身はボーダーのビキニ、下半身はショートパンツ姿の美ボディショット。ミルキーのような肌白さと、引き締まったウエストからうっすら浮かぶ腹筋の縦のラインは見事です。体幹トレーニングに力を入れていて、毎日欠かさず行っているそうです」
フェミニストの聖子らしく、衣装にもまた人一倍のこだわりを見せていた。
「マーメイドドレスの妖艶なシルエットから匂い立つ色気を重視していましたが、ファンはぶりっ子なアイドル時代の姿を求めていることに気づいた。それからは、還暦を迎えてもミニスカを貫き、脚見せファッションを意識しています」(レコード会社関係者)
そんな、女王様キャラ復活の聖子は、新たな野望に動き出している。
「今、是が非でもやりたがっているのは、映画監督。脚本やキャストも含めて、聖子の中ですでに構想が練られています」(芸能プロ関係者)
聖子と映画監督──なかなかイメージと結びつかないところだが、実は、昨年10月~11月に開催された東京国際映画祭で、「フォークロア2:あの風が吹いた日」という作品でこっそり監督デビューを飾っていた。
「55分の短編映画で、しかもジャンルはホラー。というのも、昔から霊感が強く、映像化しやすかったのだとか。十分な手応えを感じ、次は本格的な長編作品に挑戦する話があるそうです」(芸能プロ関係者)
豊富な恋愛経験を生かして、濃密な男と女の情念を描いた愛憎劇を観てみたいところである。