今季、日本最強の打者に成長したヤクルトの村上宗隆は、被死球の数が少ない。他のスラッガーと比較すると、例えば通算被死球196のプロ野球記録を持つ清原和博は、シーズン16という年が二度あった。世界の王貞治も、62年に12個を食らっている。
翻って、9月12日のDeNA戦。村上が8回表、エスコバーから右太腿に受けたのは、今季6個目の死球だった。これは村上に対して、各投手がインコース攻めをしていない、ということなのか。
いや、「相手投手に背番号が見えるほど右肩を入れて構える。その独特のフォームでインコースも見事に捌く」との声もあるのだが…。
野球解説者・上原浩治氏がYouTubeチャンネル〈上原浩治の雑談魂〉で展開した分析は、次のようなものだった。
「ブレないからね、バッティングフォーム見てても。インコースに来ても避ける素振りがあんまりないんですよね。そこが凄いなと。三冠王は間違いなく獲るだろうな」
インコースの捌き方も相まって、大打者の自信溢れるフォームと迫力に、投手が威圧されている、ということなのだろう。
(所ひで/ユーチューブライター)