主に西武ライオンズで活躍し、チームリーダーも任された実績のある元プロ野球選手の石毛宏典氏が、みずからのYouTubeチャンネル〈石毛宏典TV〉で後輩、清原和博氏について振り返った。8月16日投稿〈ついに清原和博について口を開きます!高校球界ナンバー1のバッターの西武入団が決まった時の印象は?【Part1】〉がそれである。
まずは、清原氏のライオンズ入団は「高校球界ナンバーワンのスラッガーが来ることを楽しみにしていた」と語る石毛氏。軽く振っても飛ばすことから、「遠くに飛ばすことにかけては非凡なものがあった」と目を細める。
また、キャッチボールで相手の胸元にボールをしっかり返せるといった細かい点も評価した。
しかし、と石毛氏が表情を曇らせたのは、清原氏が巨人に移籍して、ウエイトトレーニングで肉体改造に取り組み始めたくだりだった。
「そんなに体を大きくして大丈夫か?」と訊ねた石毛氏に、「150メートルのホームランを子供たちに見せてあげたい」と清原氏は答えたのだとか。どうやら子供たちに夢を与えたいとの清原氏の切なる思いからだったようだが、石毛氏によれば、ウエイトトレーニングはあくまで、リハビリの一環でやるものだという。だから、締まった体のままであればもっと違った数字を残していたのではないか、肉体改造したために、バットのスイングが大きくなりバットの芯に当たらなくなるなどして数字が落ちていったのではないかと石毛氏は悔しそうに分析したのだった。
ライオンズに入団した1986年、清原氏は打率304、本塁打31本の活躍を見せたが、実は石毛氏も敗けてはいない。この年の169安打、本塁打27本、打点89、打率329はいずれも通算16年のプロ野球生活の中で石毛氏にとって最高の数字となったのだ。高校球界ナンバーワンのスラッガーが、ベテラン石毛氏を奮い立たせた結果だといえそうだ。
(ユーチューブライター・所ひで)