安倍晋三元首相の国葬(日本武道館)が、いよいよ9月27日に迫った。これに合わせ各テレビ局は特番を組む予定だが、国民の物議を醸し続けてきただけに視聴率も気になるところだ。
「各世論調査では国葬に反対する意見がのきなみ60%を超え、このままいけば、理解を得られないままの『強硬葬儀』として、葬儀委員長の岸田首相の名前とともに歴史に刻まれることになるでしょう。反対の声は強まるばかりで、9月19日には東京・代々木公園で約1万3000人(主催者発表)が参加しデモ行進を展開。21日には首相官邸近くで男性が『国葬に断固反対』と記したメモを手に焼身自死を図る騒ぎも起きました。こうした風潮を受け、国民の心情がますます引き気味になることは間違いないでしょうね」(社会部記者)
そんな中、NHKは国葬当日、13時40分から15時半まで「ニュース『安倍元首相 国葬』関連」を放送(以下、22日時点の予定)。日本テレビやフジテレビでも2時間の枠を取り、テレビ朝日では「大下容子ワイド!スクランブル」を拡大させ、10時25分から15時48分まで約5時間の特番を組んでいる。現時点では発表されていないTBSでも、特番か変則の進行で枠を確保する可能性が高い。
「一方、『報道特番』と打ちながら、13時40分からたったの5分間だけというテレビ東京の対応が、むしろ絶賛されています。しかも国葬開始となる14時の直前だけですからね。ちなみに同局では安倍氏が銃撃を受けた7月8日も、各局が特番に切り替える中で唯一、アニメやバラエティーを流す通常運転でした。こうした姿勢はネット上で『テレ東伝説』と呼ばれていますが、今回も新たな『伝説』を生みそうです」(テレビ誌ライター)
結果的に、そんなテレ東が高視聴率をゲットするかもしれない。