「今年もジンクスが当たりましてですね」
こう言って胸を張ったのは、シーズン前に今季のヤクルトVを予想していた、野球解説者の里崎智也氏だ。里崎氏によれば、優勝するチームをめぐっては、なんとも不思議な法則があるのだという。
それが、ヤクルトがリーグ優勝を決めた9月25日に里崎氏がYouTubeチャンネル〈Satozaki Channel〉で明かした、
「オープン戦で最下位になったチームは、2割の確率で優勝する。…か、8割の確率でBクラス。2位、3位はないっていう中で、(ヤクルトは)2年連続でオープン戦最下位」
というものだった。これは本当なのか。ここ10年のオープン戦で、最下位チームを振り返ってみよう(カッコ内は、シーズン後のリーグ順位)。
13年:中日(4位)
14年:ヤクルト(6位)
15年:広島(4位)
16年(同率):DeNA(3位)、中日(6位)、オリックス(6位)
17年:巨人(4位)
18年:阪神(6位)
19年:日本ハム(5位)
20年:巨人(1位)
21年:ヤクルト(1位)
22年(同率):ヤクルト(1位)、巨人(?位)
どうだろうか。16年にDeNAが3位というイレギュラーはあるものの、他は里崎氏の指摘通り。今年を加えれば、優勝が3割という結果である。
里崎氏は見事、予想が当たったことに歓喜しつつ、
「オープン戦の最下位は侮れないね。これはもう、プロ野球七不思議に認定ですね」
このジンクスに則れば、今季の巨人は「Bクラス確定」だ。ヤクルトが優勝を決めた25日、巨人は中日戦に敗れ、2年連続でシーズン負け越しが決定。自力でのCS進出が消滅した。
(所ひで/ユーチューブライター)