ウクライナ側の反撃攻勢により、完全に劣勢に転じたロシア。そんな窮状に救いの手を差し伸べる「同志」の存在を、発売中の「週刊アサヒ芸能」が報じている。すでに分水嶺を越えた戦況について、同誌で解説しているのは、国際ジャーナリストの山田敏弘氏だ。
「2月24日に、首都キーウをはじめとする都市部に先制攻撃を仕掛けたロシア軍は、3月の南部ヘルソン州を皮切りに、南東部の都市マリウポリや東部の要衝リマンの制圧を発表。着実に占領地域を拡大し、戦況を有利に進めてきました。ところが、夏頃から戦況は一変。西側諸国から高機動ロケット砲システム『HIMARS(ハイマース)』をはじめとする武器援助を受けたウクライナ軍の反転攻勢が目立つようになります」
東部と南部で反撃されたロシア軍は、次々に敗走。9月10日には、最前線の東部ドンバス地域への補給ルートの要衝となる、ハリコフ州イジュームとクプヤンシクが奪還された。続く13日のゼレンスキー大統領の演説によれば、取り戻した領土は東京都の約3.7倍にあたる約8000平方キロにのぼるという。追いやられた侵略者たちは、上がり目のない状況に四苦八苦するばかりなのだ。
そんな中、プーチン大統領は苦肉の策に打って出る。軍務経験のある予備役30万人を招集する「部分動員令」まで発令したのだ。軍事ライターによれば、
「もともと、ウクライナ陸軍は約12万5000人と、ロシアの半分以下。ただ、NATO諸国で数カ月にわたって最新の兵器を扱う訓練を受けてきた精鋭揃いのウクライナ兵に対して、退役軍人をもアテにせざるを得ないロシア軍の台所事情は苦しい」
開戦からはや7カ月が経過した侵略戦争。寒国のインベーダーは西側諸国の包囲網に跳ね返され、死に体も同然だ。
そこでプーチン大統領に助け船を出すのが、あの北朝鮮だという。なんと、金正恩総書記の妹であるナンバー2の金与正氏が、ロシア相手に兵器ビジネスを展開し、結果的に砲弾を充実させる「後方支援」をするのだと…。ロシアに急接近して「電撃合体」。「闇の女帝」恐るべし、である。
「週刊アサヒ芸能」は、その裏事情についても詳細に報じているので、要チェックだ。