ペナントレースも残すところあとわずか。まだギリギリの戦いを残すチームも、すでに来季に向けた準備に入るチームもいる中で、一部の球団では、選手たちのハッスルプレー以上に、チーム経営の舵を取るフロント陣が荒ぶっていた。
そんな球界の異聞醜聞を、関係者の覆面座談会として大バクロしているのが、発売中の「週刊アサヒ芸能」だ。その一部を見てみると…。
A(スポーツ紙デスク) 今季は野球マスコミ的に言えば、とにかくBIGBOSSで始まった年だったな。
B(パ・リーグ関係者) キャンプ前から注目度は桁違いでしたね。一挙手一投足が報じられていました。
A 結局、日本ハムはCS争いから早々に離脱し、最下位が確定して、来季の新球場移転に頭を切り替えるしかなくなった。だからといって、今年のメンバーをそのままスライドするだけじゃ、厳しいままだろう。ドラフトやFA、新外国人で即戦力を補強しても、すぐにうまくはいかないんじゃないか。北海道移転直後には機能していた、お得意のBOS(ベースボール・オペレーション・システム。成績、年俸、人気など多角的な指標で選手を評価するためのプログラム)が崩壊、育成やスカウティングが機能していないのは明らかだよ。
C(NPB関係者) 導入時はメジャー式の最新鋭の考え方でしたが、日本ハムは独自のデータを偏重して、メジャーとはまた違う方向にシフトしていると言われます。本来は西川遥輝や中田翔ら高年俸の主力が移籍しても、適正な補強、育成によって穴が埋まるはずだった。ところが現状、芽が出たのは松本剛ぐらいですね。彼にしたって、若手と呼べる年齢でもないし。
D(遊軍記者) 日本ハムの育成失敗の象徴である斎藤佑樹や清宮幸太郎にしても、2人の外れ1位で山田哲人と村上宗隆を獲ったヤクルトとは、雲泥の差がついています。それでいて日本ハムのコーチ陣は、就任時に「選手を叱ってはいけない」と書かれた誓約書にサインするそうですよ。それじゃ育成もクソもないでしょう。強権的にチームを支配するフロントが弱体化を招いたのは明白ですよ。
…といった具合に、「週刊アサヒ芸能」10月6日号ではこの他、阪神の次期監督候補をめぐる問題など、各球団の「暴走フロント」の実態をレポート。関係者が忖度なしで、その内情をつまびらかにしているので、要チェックだ。