ヤクルトスワローズが9月25日、DeNA戦(神宮)で、ドラフト2位の新人・丸山和郁が放った左中間へのサヨナラ安打で、リーグ優勝を決めた。
サヨナラでの優勝は15年のヤクルト以来となり、ルーキーがサヨナラ打で優勝を決めたのは史上初。試合後、多くのファンが客席で見守る中、選手たちは恒例の「ビールかけ」をグラウンドで行い、歓喜の泡にまみれた。
そんな中、すでにズブ濡れになった左腕の田口麗斗が村上宗隆に勧められてビールを一気飲みすると、「まっずいわ、ビール!」と大絶叫。その姿が球場のビジョンに大映しになったのだ。これには「スポンサーのビールを『まっずい』ってマズいだろ(笑)」「正直すぎて、思わず笑ってしまった。スポンサーさん、どうか怒らないでくださいね」などと、ファンをヤキモキさせたのだった。スポーツ紙記者も苦笑しながら、
「ビールかけに使用するビールは常温ですから、田口も勢いで思わず『マズイ』と言ってしまったのかもしれませんね。通常、スポンサーの悪口は絶対に御法度ですが、歓喜に沸くグラウンドで思わず飛び出したひと言ですから、メーカーも泡と一緒に水に流したんじゃないでしょうか(笑)」
チームのムードメーカーである田口はこれまでも、試合後のパフォーマンスでファンを楽しませてきた。最後に禁断のセリフまで飛び出すとは、根っからの盛り上げ役である。
(ケン高田)