今季、史上最年少で三冠王に輝いたヤクルト・村上宗隆は、3年総額18億円で契約更改した。同時にメジャー行きの夢を訴え、3年後のMLB挑戦を確約されている。これを受け、アメリカのメディアは早くも「3年後に総額3億ドル(約408億円)」の契約を結ぶかもしれないと予想。オリックスの吉田正尚がレッドソックスと5年122億円、ソフトバンクの千賀滉大がメッツと5年102億円と、立て続けの大型契約に驚いたのを尻目に、それをはるかに上回る金額がはじき出されたのである。
翻って、ライバルと目された巨人・岡本和真はというと、5年連続30本塁打以上を記録したものの、全く話題にならない状態。12月12日にYouTubeチャンネル〈野球いっかん!〉に出演した巨人・元木大介作戦兼内野守備コーチは、次のように評した。
「相手の村上選手が異常に打ち過ぎた。(シーズン最多本塁打の)日本人記録とってるわけですから。その辺で評価されたっていうのがちょっと可哀想だなと。(村上は)もちろん三冠王ですから。我々が触れるような選手じゃないです」
スタッフが村上のMLBでの活躍に期待を寄せると、苦笑いしつつ、
「行くなら早く行ってほしいですよね」
つまりは、岡本の前に立ちはだかる大きな壁が、早くなくなってほしいという気持ちだろうが、
「野球ファンは村上と岡本の熾烈な本塁打王争いに興味津々ですが、今季と同じような結末を迎える可能性もあるわけで。岡本に対する元木コーチの親心と、巨人優勝のためにも、思わず本音がこぼれたのでしょう」
ファンにすれば、巨人のV奪還が「村神様の移籍待ち」では困るのだが…。
(所ひで/ユーチューブライター)