球界ストーブリーグに、大きな話題だ。岡田彰布氏が阪神タイガース新監督に内定した、と報じられたのだ。確定すれば、再任となる。
岡田氏は04年から08年の阪神監督在任5年間で、Aクラス4度という実績。05年にはリーグ優勝に導いた。
だがその05年以降、阪神は優勝から長らく遠ざかっていることから、「育成主体」よりも「勝てる監督」を球団が切望したとされる。
そんな中、阪神OB会長で野球解説者の川藤幸三氏が司会を務めるYouTubeチャンネル〈川藤部屋 川藤幸三&横田慎太郎 kawato kouzou&yokota shintaro〉に、岡田氏が出演。9月27日の投稿回で、現在の阪神を次のように評している。
「ちょっと派手というか、大雑把なプレーが多いですよね。イージーゴロほど、堅実に捕らないとアカンね。前、監督やった時も『ファインプレーはいらない。確実にアウトにできるボールをアウトにする』って。これでいい」
9月28日時点で、阪神はリーグワーストの85失策を記録しており、守備率も9割8分4厘と最下位だ。守備力の改善はここ数年の大きなテーマとなっているが、その兆しはなかなか見られない。
ところで、実は岡田氏は、シーズン序盤の5月7日にも川藤氏のYouTubeチャンネルに出演した際、監督のオファーがあれば「それは考えますよ」と、意欲満々に即答していた。さらには阪神浮上の策として「7月までトレードあるから、3人ぐらいレギュラー出して…」と、ロッテ・佐々木朗希との3対1の大トレードという仰天プランも口にしていた。ネットウォッチャーは、
「もちろん、リップサービス含みでしょうが、そんな着眼点や厳しい指摘も、監督再任なら解説で聞くことがなくなります。事実、ファンからは、あの岡田節がしばらく消えるのは寂しい、との声が早くも上がっていますね」
とはいえ、
「監督としての岡田節は前任時同様、聞かれることでしょう。主語のないあの独特の言い回しでの、歯に衣着せぬ戦評や野球論を、メディアを通じて知ることができる」(球界関係者)
「岡田監督」誕生で、大胆な変革が断行されるか──。
(所ひで/ユーチューブライター)