阪神の岡田彰布監督が10月24日にスタートした秋季練習で、早くも身振り手振りの熱血指導を展開している。
初日こそ、しばらくは見守る構えを示していたが、2日目の25日にさっさと撤回。佐藤輝、高山、中野らを前に、打撃理論を爆発させた。雨傘を構える位置と立ち小便のスタンスをたとえに引っ張り出す、独特の言い回しだったのだが、球団OBは苦笑いだ。
「岡田さんらしいといえば、らしい指導ですね。オッサン丸出しの語録を並べて、若手選手は目がテンになっていたようだよ。そのような指導法は、新鮮に映るのではないかと思いますが、ただ…」
選手との間に溝はあるといい、
「今の若手は生まれた時から携帯電話があり、手軽に動画や情報を取得できる時代。理論だけは何でも簡単に手に入るから、頭でっかちになっている子が多い。他方、岡田さんは親子ならぬ、おじいちゃんと孫ぐらいの世代差があるので、ジェネレーションギャップは大きい。矢野前監督時代にはなかった話を素直に聞き入れられるかが、最初の関門になる」(前出・球団OB)
岡田監督は26日早朝に出演した関西ローカルの情報番組で、三塁に佐藤輝、一塁は大山で固定し、クリーンアップを形成すると、改めて公言した。矢野政権では複数ポジションを守らせ、起用は流動的だったが、今回はレギュラーと控えの差別化を図る。選手は必死にやらなければ、脱落は確実だろう。