開幕から不振が続く阪神の大砲、佐藤輝明。4月23日の中日戦では2試合連続安打を放ったが、打率は1割7分5厘で本塁打はゼロと(4月24日時点)、いまだ「大型扇風機」と化している。スポーツライターが語る。
「佐藤は昨季、チームで唯一、全試合出場を達成し、2年連続20本塁打、84打点の数字を残しました。今季、阪神が優勝するためには当然ながら、彼の活躍が不可欠ですが、いよいよ岡田彰布監督のボヤキが増え始めた。佐藤はかなり真面目な性格のため、監督からのプレッシャーで余計に考え込むタイプ。このままでは精神的に追い込まれ、第二の藤浪晋太郎になりかねません」
その藤浪は、恵まれた体から繰り出す150キロ超のストレートで、ルーキーイヤーの13年にいきなり10勝を挙げて順調に勝ち星を重ねたが、16年以降は下降の一途。メジャー入りした現在も、四死球連発にメッタ打ちを食らうなど「メジャー史上最低の先発投手」と酷評されている。
「藤浪は阪神という伝統チームのプレッシャーなどから突如生じた精神的な不安、そして崩れたフォームの修整に悩み、転げ落ちるように調子を落としていきました。佐藤も同じようにスター選手として入団し、期待に応えようとしていますが、低迷すると他の選手よりも過度にプレッシャーがかかる。潰れてしまわないか、心配になりますね」(前出・スポーツライター)
4月20日の広島戦に敗れた際、岡田監督は無安打だった佐藤に対し「5(番)、6(番)のどっちかが打たなあかんねん。普通に考えて」と怒りを爆発させた。プレッシャーはますます強くなるばかりだ。
(ケン高田)