東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地の名称が、来季から「楽天モバイルパーク宮城」に変更されることになった。ファンの間ではこれがなんと、すこぶる評判が悪いのだ。
仙台市にある宮城球場のネーミングライツは宮城県と楽天グループの合意により決定され、現在の「楽天生命パーク宮城」の3年契約が今季で満了。そのため新名称への変更となった。
これまで宮城球場の名前は05年の楽天球団誕生初年度から「フルキャストスタジアム宮城」(以下、宮城を略)⇒クリネックススタジアム⇒日本製紙クリネックススタジアム⇒楽天Koboスタジアム⇒Koboパーク、そして楽天生命パークと続き、今回が7度目の変更となる。地元では愛称が浸透する前に名前が変わってしまうとして、戸惑いの声も出ているのだ。
スポーツ紙デスクは、
「球場維持を考えれば、命名権収入を念頭に置いた名称変更は致し方ないところ」
としながら、こう指摘する。
「楽天モバイルは20年に第4の事業者として携帯通信サービスに本格参入しましたが、今年7月に、売りだった『0円プラン』のサービスを廃止。新料金プランが発表されたものの、グループの会長・社長を務める三木谷浩史氏が『0円でずっと使われても困っちゃう』などとぶっちゃけたことで、ユーザー離れが加速しました。ようやく契約者減に歯止めがかかっているようですが、いまだに当初から言われている、繋がりにくさを指摘する声もある。そんな事情から今回の名称変更で、楽天ファンから『打線が繋がらなくなりそう』との揶揄が聞こえてくる事態になっています」
モバイル事業が踏ん張りどころの楽天としては、サービスの認知度を広めたい意図もあろうが、これでは逆効果にならないかが懸念される。