今季、5年ぶりのBクラスに沈んだ巨人にとって先発投手陣の立て直しは急務となっているが、現時点で予想される顔ぶれを見ても、不安は解消されていない。スポーツ紙デスクが語る。
「絶対的エースだった菅野智之は2年ぶりの2ケタ勝利となる10勝を挙げましたが、すでにピークを過ぎている。来季の軸は自己最多の12勝をマークした戸郷翔征になるのでしょうが、山崎伊織、赤星優志、堀田賢慎などは一本立ちするまで、まだ時間を要する状況。新外国人ではすでに、前ブルージェイズのグリフィンなどの獲得調査報道が出ていますが、日本でどこまで通用するかは未知数です。このままでは来季も、リーグワーストの防御率だった今季と同じ轍を踏む可能性があります」
そうした中、巨人ファンの間では「あの外国人投手」が戻って来るのではないか、との話題で持ち切りだという。球界関係者が明かす。
「20年、昨年と巨人に在籍していた、ドミニカのエンジェル・サンチェスです。韓国のSKワイバーンズから巨人入りし、20年は先発として菅野、戸郷に次ぐ8勝をマーク。しかし21年は7月に右肩痛により離脱して5勝にとどまり、そのまま退団、帰国していました。実はこのサンチェス、自身の公式インスタグラムで使用している写真がいつの間にか、巨人時代のユニフォーム姿に変更されているんです。しかもプロフィール欄のNPB在籍期間について『20-…』と記載。退団した21年で終わっておらず、まだ先があることを匂わせている。俄然、復帰説が出ているわけです」
本人がただヤル気満々で先走っているだけなのか、水面下でそうした動きがあるのかは、今のところ定かではない。ただ、日本である程度通用することはわかっているだけに、コンディションが整っているのであれば、ヘタな「助っ人ガチャ」で大外れを引くよりマシかもしれない。