12月2日朝に飛び込んできた俳優・渡辺徹さんの訃報。所属していた文学座の発表によると、渡辺さんが亡くなったのは11月28日の午後9時過ぎ。同20日に腹痛等の症状が出たため都内の病院を受診したところ、細菌性胃腸炎と診断された。その後、入院していたものの、敗血症のため61歳で亡くなった。
生前に渡辺さんと親交があった和田アキ子は、12月3日にニッポン放送の「ゴッドアフタヌーン」で「徹のこと聞いて、立ち上がれなくて泣きましたね」と声を震わせた。
今年7月にNHKの「突撃!カネオくん」で共演していた有吉弘行も12月4日のラジオ番組で「もうすごい残念でね、優しいのにね」と肩を落とした。
こうした中、遺族の心情を無視したコメントが噴出しているという。
「訃報が出た直後から、死因を『コロナワクチンのせい』だとする根拠不明の書き込みがSNSなどに溢れているんです」
と語るのは、芸能関係者だ。昨年6月に自身のブログで、ワクチン接種券が届いと報告した渡辺さんは「予約を入れる電話もなんだか緊張して声がうわずってしまった」と明かしていたのだが、
「こうした書き込みをしているのは『反ワクチン』の人たちです。ツイッター上では、渡辺さんがワクチンを接種したことと急死を結びつけ『殺されたのと同じ』『自業自得』とまで言い切る陰謀論的なコメントまで見受けられる。ワクチンに抵抗感を持つのは自由ですが、単なる憶測で渡辺さんをワクチンに殺されたかのように言うのは卑劣なのでは」(前出・芸能関係者)
あまりに無神経な書き込みと言わざるをえない。
(川瀬大輔)