来シーズンから阪神の1軍打撃コーチに決定している今岡真訪氏が、久々に公の場に姿を見せた。
12月3日に兵庫県姫路市内の野球教室に指導者として参加した今岡氏は、子供たちに野球の楽しさを教え「原点に立ち返る気持ちになった」などと感想を語っていた。
今岡氏は、本来なら11月の高知県安芸市の秋季キャンプに駆けつけて若虎の指導にあたるところだったが、一度も姿を見せることなくオフに突入した。また、「決定」はしているものの、球団からの正式発表はなく、阪神公式HPの「2023年コーチングスタッフ」にも名前が載っていない。その理由について球団OBが明かす。
「体調が悪いという情報がずっとあって、一時は重篤説まで流れたほどでした。実は7月下旬に新型コロナウイルスの陽性判定を受けていたのです。直後の8月3日の巨人対阪神戦の解説や9月に行われる予定だった講演会もキャンセル。結局、1カ月以上も後遺症の影響でなかなか体調が回復せずにいたといいます」
岡田監督も今岡氏について多くを語ってこなかったが、このあたりの事情を加味した判断だったようだ。
「体調が悪い中、今岡氏はコーチ就任の要請を保留していました。万全ではない状態でコーチはできないと。別の人物にコーチが決まっても仕方ないと思っていたようですが、岡田監督は『(体調が回復するまで)待つ』と告げたそうです。そんな言葉に今岡氏は『岡田監督を男にする!と決意した』と語っていましたね」(前出・球団OB)
来年2月1日からは沖縄県宜野座村で春季キャンプが始まる。課題である得点力アップのためには今岡氏の指導は必要不可欠であり、ファンはもちろん、監督も選手も1日も早い今岡氏の「正式就任」を待ち望んでいるに違いない。