確かに、彼の打棒は神がかり的なものがあった。にしても、あの若き三冠王が年間大賞だって? しかも、2年連続で球界からの選出となれば、我が国は老若男女の誰もが野球に夢中ってことか、そんなわけがない! 煩悩マル出しの醜聞、著名人が漏らした珍言など、「社会のあだ花」にこそ“真の世相”を反映した言葉があるのだ。それでは恒例となった元祖「裏流行語大賞」選考会を始めよう!
「ヌン活」「知らんけど」「リスキリング」‥‥。「ユーキャン新語・流行語大賞2022」のノミネートワードの世間的な認知度の低さを見れば、「村神様」が大賞を獲れてしまうのはうなずける。放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏がバッサリと切り捨てる。
「上品な言葉ばかりでつまらないね。本家の流行語大賞はもうオワコン。その点、アサヒ芸能の『裏流行語大賞』は今年も下品な言葉がたくさんノミネートされているから嬉しくなっちゃうよ」
その中からデーブ氏が食いついたのは、藤田ニコル(24)が発した「乳首探し変態野郎!」。インスタに公開した動画が「乳首が見えている」とネットで話題になったことを受けて、ツイッターで反撃し、エロ好事家たちを罵倒したのだ。
「彼女には優秀なスタイリストやメイク、マネージャーが付いていて、厳重なチェックをしているから、残念ながら乳首ポロリはあり得ないだろうね‥‥」
とデーブ氏は悲しげな表情を浮かべる。一方、そんなことは百も承知で、ミュージシャンの掟ポルシェ氏が訴えの声を上げた。
「乳首じゃないものまで『乳首だ』と認定するのは、我々変態のささやかな娯楽なんです。勝手に乳首認定したことについては変態野郎を代表して謝りますが、どうか『これは乳首だ』ということにしていただけないでしょうか」
常におっぱいは世間一般の関心事。今年は意外な女性の胸からも裏流行語が生まれた。持続化給付金詐欺で国税庁職員らと共に逮捕された佐藤凛果容疑者(22)である。連行時の美貌が話題になったばかりか、Tシャツ姿から、ついにはカップ数まで推理され、「Gカップ詐欺師」とまで呼ばれた。だが、この巨乳に対して、アウトローのカリスマらしく、疑惑の目を向けるのは作家の瓜田純士氏だ。
「詐欺師は見た目も変えてくる。連行される前に胸にバスタオルでも突っ込んで、巨乳を偽装した可能性がありますよ。シャバに出たあと『あれは私じゃない。胸のサイズが違うでしょ』と言い張るためにね」
有罪ながらも執行猶予が付いた判決をシオらしく法廷で受け止めていたが、もしかして反省も偽装か?
おっぱいはゴマかせても、下半身の具合までは簡単に偽ることはできない。みちょぱこと池田美優(24)は番組で「私は『吸いまん』」と自己申告したが、信憑性は高そう。もちろん男の運を吸い取る女という意味でだが‥‥。
「イヤらしい解釈もできるし、語感もいいよね」
デーブ氏は高評価を下した。とはいえ、みちょぱは新婚だけに、夫の大倉士門(29)が不憫になってくる。
「みちょぱは、ああ見えて一途なタイプ。だから現在、実際に彼女の『まん』を吸っているのは旦那だけだと思いますよ」(瓜田氏)
吸うも吸われるも夫婦和合の証し、2人はハッピーに違いない。だが、今年は芸能界で「性加害」が続々と発覚し、職を失った者が大勢いる。
「銀座ホステスがPTSDになるほどクラブで暴れた香川照之(56)は、歌舞伎の仕事のみならず、NHKで人気だった『香川照之の昆虫すごいぜ!』という番組も失った。もし番組が復活することがあったら、その時は『スキャンダルが出る前に虫の知らせがありました』『コンチュウもよろしくお願いします』と挨拶してほしいね」(デーブ氏)