ロンドンブーツ1号2号の田村亮が1月21日、大手事務所とマスコミの関係を批判するツイートを発信。すぐに削除されたが、業界のタブーに果敢に挑戦したとして、ネットでは「よく言った!」と拍手が巻き起こっている。
田村は、17歳女性との交際が発覚した狩野英孝の記者会見に関して、大手事務所のスキャンダルには及び腰なマスコミを批判。記者からの厳しい質問にさらされた狩野の姿に「弱小事務所の時はコレやもんなぁ」とつぶやいたのである。その発言に、ネット民からは「お前が言うな」の声が連打されたという。お笑いライターが解説する。
「田村が弱小事務所と言ったのは、狩野が所属するマセキ芸能社のこと。しかしマセキは60年以上の歴史を持つ老舗事務所であり、大手芸能事務所が所属する音事協の古参会員社でもあります。狩野のほかにもウッチャンナンチャンやバカリズム、出川哲郎やナイツなど人気芸人が多数所属しており、テレビ局の番組制作にも影響力を持つほど。ここを弱小と言ってしまったら、大手の芸能事務所なんて手で数えるほどになってしまいますよ」
そんな田村が所属する吉本興業は、明治45年創業という老舗中の老舗。各テレビ局が株主となっており、年商は500億円近いという巨大企業だ。それゆえ吉本芸人から見れば、他のお笑い系事務所はすべて弱小に見えてしまうのは無理もないのだろう。ただ田村自身、吉本から様々なメリットを享受する立場なのは確か。他のお笑い系事務所を弱小呼ばわりする発言が不用意だったことを、今回の件で思い知ったのかもしれない。
(金田麻有)