大阪の白石健が1月から猛烈な勢いで突っ走っている。6月8日まで125走して1着なんと66本、2着22本。1着率52.8%、2連対率70.4%、勝率8.02の快進撃である。
この間、14節を走って優出11回、2度の優勝ゴールを駆け抜けたが、どのコースから出た時もスタートの切れ味がすばらしく、125走のうちトップスタートで飛び出したのが50本、2番スタート36本、3、4番スタート31本。5、6番手に遅れたのは8レースしかなかった。平均タイミングはコンマ14。電撃速攻派の面目躍如だった。
その白石が6月20日【金】~23日【月】の「戸田一般戦」に登場する。水面幅が狭く、スタートの威力が倍加する戸田は、むろん白石の得意コース。最近3年間にも28走して1着10本、2着10本の航跡を残してきた。だが、ダッシュ一撃が実った時の配当は決して安いとは限らず、昨年9月11日、大外一気に滝沢芳行らをまくり差したレースは別府昌樹が2着を追撃。竹上真司が3着に入って3連単2万6170円の波乱を呼んだ。
今回のメンバーは新進気鋭の前田将太を筆頭に、山本浩次、山下和彦、深井利寿、眞田英二ら4日開催と思えないほど主力陣の層が厚い。白石が1着でも意外な配当をつけるだろう。
なお、白石の次走は7月3日~8日のGI「蒲郡周年」となっている。
◆ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能6/17発売(6/26号)より