芸能

同期は酒井法子…伊藤智恵理は群を抜く歌唱力が災いしたか/「昭和歌謡」大ブーム…この超伝説アイドルを聴け!

 以前、写真週刊誌「FLASH」で「伊藤智恵理『TEAM美魔女』メンバーになっていた」との記事(17年8月22日・29日合併号)を目にして、驚いたことがあった。

 伊藤は87年、ドラマ「キスより簡単」(フジテレビ系)に出演。挿入歌「パラダイス・ウォーカー」で歌手デビューした。

 その後、デビュー20周年を機に、芸能活動を休止。記事によれば「人目につく昼間のお仕事をする自信はまだなくて(笑)。会員制のバーで、週に2、3回歌っていた」ところ、そのバーで出会ったレストラン経営者と15年に結婚することに。

 さらに同じ年に、美魔女コンテストに応募すると、なんと1600名の中からファイナリストに選ばれたというのである。

 記事には、「いまはあくまで主婦業がメイン」とあり、「お仕事は『お声がかかればできるかぎり』という感じです。ただ、じつは今年がデビュー30周年。もう一度ライブができたらな、とは思っています」とあり、歌への思いが捨てきれない複雑な胸中を感じさせた。

 というのも、彼女の歌唱力、さらに粒ぞろいな楽曲は、80年代のアイドル史の中では、かなり抜きん出るものがあったからだ。

 伊藤は71年4月1日、東京生まれ。智恵理という名前は桜の季節、つまり「Cherry」に因んで付けられたのだとか。よって、キャッチフレーズも「チエリ・ブロッサム」。そのまんまじゃないか、という気もするが、それはご愛敬。同期には酒井法子、立花理佐、小沢なつき、などなど。

 第2弾のシングル「トキメキがいたくて」は、オリコン25位。3枚目の「雨に消えたあいつ」は22位という微妙な位置をキープしつつ、87年12月にはファーストアルバム「HELL」をリリースする。これがまたオリコン42位という、なんとも言えない位置に甘んじることになるのだった。

 とはいえ、素直でのびやか、それでいて突き抜けるように甘美な響きを持つ歌声は、まさに天性のそれ。他のアイドルが束になってもかなわないのではと思うほど、群を抜いていたように思う。

 ただ、それが災いして爆発的ヒットに結びつかなかったのだから、時代といえば時代なのだが…。

 さらに彼女は「公園通りの猫たち」(東映)、「どっちにするの。」(東宝)といった映画や、ドラマ「おヒマなら来てよネ!」「あそびにおいでヨ!」(フジテレビ)などに役者として出演。残念ながら、歌以外の分野で存在感を際立たせる活躍はできなかった。

(大石怜太)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
大谷翔平「MVP受賞映像」で「真美子夫人の妊娠説」が噴出したワケ
2
大谷翔平「3度目のメジャーMVP」でもかなわない「凱旋帰国」の高すぎるハードルと「出禁」問題
3
なんだこりゃ!岡田将生の電撃結婚を「完全スルー」した「めざましテレビ」の担当は元カノ鈴木唯アナ
4
東京ドームで観客半分の「プレミア12」にサッカーファンが「シラケる」挑発バトル
5
マイルCS大的中の馬券師が断言!ジャパンカップ「勝つのはドウデュース以外の日本馬」「買える外国馬は1頭だけ」