中国政府が1月10日、日本と韓国に対してビザの新規発給を停止した。これに世界中から、呆れ返る声が広がっている。
これは日本政府が新型コロナの水際対策として、1月8日から中国本土からの入国者に陰性証明書の提出を求めたことへの「報復措置」。事実、中国政府は「中国人に対する非科学的な差別だ」と、的外れな主張を展開している。ゼロコロナ政策を撤回した中国で、爆発的な感染が広がっている事実を鑑みれば、日本政府の対策は科学的かつ当然のこと。中国お得意のイチャモンが正当化される理由は見当たらない。中国事情に詳しいビジネス関係者が語る。
「ビジネス目的での中国への渡航は今、かなり減っていて、商談もリモートで行なうことが多い。被害は今のところ、限定的だと思われますが、留学生などにとってはキツイ。発給停止が長引くのは勘弁してくれ、という感じですね。結局、中国は再び億単位でコロナが感染拡大している事実、ゼロコロナ政策撤回の失政を認めたくないだけなんです」
中国の衛生当局が1月5日に発表した、前日の「新たに確認した新型コロナウイルスによる死者数」は、たった1人。ところが、コロナによる大量の死者の火葬を待つ行列映像が流されるなど、そのデタラメぶりはエスカレートするばかりだ。
当サイトでは1月7日と11日の記事で、習近平国家主席による「感染者数、死者数、変異株情報の全隠蔽」「医師に死因捏造指示」といった「ウソつき」ぶりを明らかにしている。
WHO(世界保健機関)も1月11日の定例会見で「中国での新型コロナによる死者が過少報告されていることを踏まえると、確実に低い見積もりだ」と、中国のウソを指摘している。
「まずいことに、もうすぐ旧正月の春節がやってくる。大勢の中国人が、日本へ観光に訪れるとことでしょう。中国人旅行者による解熱剤の爆買いなども、問題になっています。インバウンドの収入をアテにしている観光業界にとっては悩ましい事態ですが、日本人の国民感情として、この状態で中国人旅行者の激増を歓迎できないのは当然でしょうね」(社会部記者)
日本が中国人旅行者に対する水際対策を続ける限り、春節に際しても中国政府はまた、さらなるイチャモンをつけ、態度を硬化させるかもしれない。
中国、そして中国人が世界からどう見られているか、その恥ずかしい姿を鏡に映してやるべく、誰か習近平に教えてやる人はいないものか。