感染者数も死亡者数も変異株情報も、全部デタラメ──。1月7日公開の記事では、全世界から見放されつつある「ウソつき習近平」のアキレた実態をレポートした。
そんな中、今度は「新型コロナウイルス感染症で死亡したはずの患者の死因を、書き替えるよう命じられた」とする中国人医師の告発が、大きな波紋を広げている。
告発者は上海の病院に勤務しているといわれる医師で、ネット上に投稿された告発には「死亡診断書の死因欄に『新型コロナ』と書き入れたところ、病院の上層部から『別の死因』に書き替えるよう依頼された」旨の内容が記されている。
習近平国家主席がゼロコロナ政策を転換して以降、空前絶後の感染爆発に見舞われている医療現場で今、何が起きているのか。習近平政権の内情に詳しい政治学者は、
「上海にある病院の幹部らが、勝手に死因の書き替えを指示することはあり得ない。『死因を捏造せよ』との厳命は、間違いなく独裁者・習近平から発せられたものです」
と断じた上で、次のように明かすのだ。
「今回発覚した死因捏造命令は、氷山の一角にすぎない。事実、中国国内の各地域にある疾病予防コントロールセンターの許可がなければ、医師は新型コロナで死亡した患者の死因を『新型コロナ』と書くことはできないわけです。そして、各地域の疾病予防コントロールセンターを支配しているのが、習近平がニラみを効かせている首都・北京の国立感染症対策センター。要するに、データの捏造などやりたい放題、というわけです」
それだけではない。ウイルス感染症の専門家が、険しい表情で警鐘を鳴らす。
「上海の病院に勤務しているとされる医師がどのように死因を書き替えたのかは不明ですが、多くの場合、新型コロナで死亡した患者の死因は『呼吸器感染症』と書き替えられているようです。ところが、現在の主流株であるオミクロン株は、ヒトの上気道で増殖することが大半で、肺で増殖することはほとんどありません。仮に『呼吸器感染症』が肺でのウイルス増殖による死因を意味しているのだとすれば、感染爆発がすさまじい中国で、肺炎をもたらす強毒性の新変異株が蔓延しつつある、ということにもなりかねません」
いずれにせよ、習近平の「嘘八百」は「世界の大迷惑」なのである。