4月4日の西武戦では14奪三振、1失点完投勝利を収めるなど、チームの大黒柱・金子も盤石だ。とはいえ、登板間隔や起用法などを巡って、球団に不満を募らせてきた金子は、今オフにFA移籍が濃厚とも言われている。
「金子はメジャーには興味がなく、国内移籍が有力視されている。すでに巨人が獲得に向けて、非公式に関係者が『来いよ』と声をかけているとか。他にも投手陣崩壊の阪神が触手を伸ばしている模様です。いずれにせよ、金子本人としては好成績を残せば、より好条件で契約できるため、モチベーションは高い」(スポーツライター)
昨年、悲願の日本一を果たした楽天に闘志を剥き出しにしているのは鉄平だ。
「野村監督時代に首位打者のタイトルを獲得した鉄平ですが、星野監督になってからは出場機会が減少し、控えに回るようになりました。『楽天の2連覇は何としても阻止する』と口にし、スコアラーに楽天選手のデータを提供、首脳陣は“王者攻略”の虎の巻として重宝している」(オリックス球団関係者)
日本ハムからまさかの放出をされ、オリックスで2シーズン目を迎えた主力の糸井も「打倒日本ハム」に燃えている。
「ハム時代から有名だった、サインを覚えられない糸井のために、球団は簡単に覚えられる“糸井メモ”を作成して覚えさせた。これに糸井は感激して、『チームのために頑張ります』と今年は本気ですよ」(球団関係者)
エース金子で今季の年俸が2億円。“ケチックス”と揶揄されてきたオリックスだが、親会社の創立50周年という節目に18年ぶりのリーグ優勝を、とフロントは“ニンジン作戦”も敢行している。
「昨季、最優秀中継ぎ投手に輝いた佐藤のように『タイトルを獲った選手には、大盤ぶるまいをする』と、フロントは伝えているようで、目の色を変えてプレーしている主力は多い」(球団関係者)
近年は万年Bクラスの烙印を押され、苦汁を味わい続けてきた広島とオリックス。だが、今季のベンチ裏をのぞくかぎり、しばらくはワッショイ、ワッショイの快進撃が続きそうな勢いだ。いや、ひょっとしたらひょっとするぞ!