阪神からポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた藤浪晋太郎が、オークランド・アスレチックスへ移籍する。1年契約の年俸325万ドル(約4億2000万円)で、最大140万ドルの出来高払いもあるという。
阪神ではルーキーから3年連続で2ケタ勝利を挙げたものの、不安定なコントロールに苦しみ、その後は1軍と2軍を行き来した。それがメジャー入りで「大幅昇給」である。
そんな藤浪と同じく、現役時代に阪神からアスレチックスに移籍した経験がある藪恵壹氏が、1月13日放送の「す・またん!」(読売テレビ)で、メジャーで成功する秘訣に言及した。
「ポイントはボール、マウンド、そして通訳の3つ。メジャー球は日本のボールと違い、大きくて重い上に滑りやすい。マウンドも日本のフカフカした感じとは違うことから、まずはこれらに慣れる必要があるのだと。言葉については藪氏も苦労したようで、チーム内でコミュニケーションをとるためにも、大谷翔平についている水原一平通訳のような存在を見つけることが、野球に集中する環境作りのために必要となります」(スポーツ紙デスク)
さらに藪氏は、オープン戦の「最初の3試合」で結果を出すことが重要だと強調。ローテーションに組み込まれる予定でも、先発投手として1イニングずつ延ばしていき、3試合目で3イニングを抑えられれば、公式戦でも先発ローテンションを任される可能性は高まるというわけだ。
アスレチックスは、大谷が所属するエンゼルスと同じア・リーグ西地区。藤浪が先発ローテに入ることができれば、大谷との対戦も十分あり得るだけに、頑張ってほしいものだ。
(鈴木十朗)