米シアトル(マリナーズ本拠地)で7月11日(日本時間12日)に開催されるオールスター戦で、「2番・指名打者」でスタメン入りするエンゼルスの大谷翔平。
今オフにFAとなり争奪戦が予想され、トレード期限も8月1日に迫っているが、球宴前日の取材で自身の去就について、
「個人的に気にすることはない。もちろんコントロール出来ないことではあるので」
と話し、今は目の前の試合に集中するとして去就については明かさなかった。
オフのFAはともかく、まずは期限の迫っているトレードが気になるところだが、阪神OBで米大リーグでのプレー経験がある藪恵壹氏は11日放送の「す・またん!」(読売テレビ)で「可能性は低い」と話している。
その理由として、エンゼルスは故障者の続出もあって5連敗で前半戦を終了したが、まだポストシーズンを狙えること、大谷を出してしまうとグッズ収入や観客数が減ってしまうことを挙げた。
一方、最近トレードの噂が出始めたのが、アスレチックスの藤浪晋太郎投手。課題だった制球力が改善され、現在、6試合連続無失点中。ア・リーグ西地区で断トツ最下位のアスレチックスからポストシーズンを目指す有力チームへの移籍が急浮上している。
そんな藤浪について藪氏は、
「フォームもゆったりして、ストライクゾーンにどんどん投げられるようになった。だいぶメジャーのボールにも馴染んできたのではないか。まったく別人になっています。それくらい良くなっています」
として、トレードについては大谷とは対照的に「十分可能性がある」と断言。藤浪を補強してプレーオフ進出を狙いに行くチームが獲得に動くとした。
球宴後、サプライズなトレードがあるかもしれない。
(鈴木十朗)