昨年12月の宮崎県知事選で惜敗した東国原英夫氏の動きが地元宮崎で俄然、注目を浴びている。宮崎県議会議員が証言する。
「自民と公明が推薦する現職の河野俊嗣知事と、25万8000対23万5000という、わずか2万票の大接戦を演じており、『あと1週間、選挙期間があったら東国原が逆転していた』との声も出ました。本来は『残念だった』で終わる話ですが、年明けから『やっぱり東国原を選んでおけばよかった』という声が、県民の間で増えている。原因は、河野知事がついた『ウソ』ですよ」
地元記者が、あとを引き取って言う。
「河野氏は1月1日、ノドが少し痛いが『選挙でノドをやられたかな』程度の認識で、初詣に出かけたという。ところが、直後にコロナ感染が判明。河野氏はメディアで公表する『知事動静』で初詣を隠そうと画策していたことがバレてしまい、謝罪に追い込まれる騒動になりました。そんなドタバタがNHKをはじめ各メディアで大々的に報道され、河野氏の陣営にも『宮崎の恥』などという声が蔓延しているんです」
一方の東国原氏は、メディアで県知事選出馬の理由を改めて「宮崎をなんとかしたいという郷土愛」と発言し、河野氏と対比された。
「しかも日本維新の会の創業者、元大阪市長の橋下徹氏が『東国原さんは宮崎から地域政党を立ち上げられるほど、力がある。ぜひ実行し、日本の政治のために』と熱いエールを送った。そんなことから、今年は東国原氏が宮崎、いや九州地方を拠点とした『九州新党』を立ち上げる、というウワサまで駆け巡っているんです」(前出・宮崎県会議員)
はたして宮崎から新しい風は吹き出すのか。
(田村建光)