当選からわずか1年での議員辞職に職務放棄の声が上がる東国原英夫氏。所属する日本維新の会の改革が不可能と判断したことが、直接の原因であるという。辞職願提出の前日に本誌が緊急直撃すると、離党の裏には橋下徹共同代表の“仰天構想”があったことを暴露告発したのだ。
当選からわずか1年で「日本維新の会」を離党、議員辞職した東国原英夫氏(56)。折しも「徳洲会5000万円裏ガネ問題」で辞任した猪瀬直樹東京都知事(67)のこともあり、都知事選への鞍替えの可能性が報じられている。
今回の辞任と猪瀬さんの問題はまったく関係ないですよ。僕は2~3カ月前から、「維新」の原点回帰をするために分離・分党するべきだとずっと言ってきており、12月までにできなかったら党を離れますよ、と周囲に伝えていました。あたかも自分が都知事選を狙って辞めるみたいな思われ方をされるし、迷惑なんですよ、(猪瀬問題の)タイミングが(笑)! マスコミや世間はそうやって見るじゃないですか。
一般論で猪瀬さんの問題を申し上げると、政治とカネの問題はクリアでなければならないですし、これは根幹中の根幹だと思います。なぜなら、それによって政治不信というのが蔓延、増長していくからです。国でも地方でも政治家は誰でもお金にはクリーンであるべきで、オープンにしておかなければならないと思います。
昨年の衆議院選挙で、東国原氏に期待して「維新」に投票した有権者がいたことは事実である。比例で当選した国会議員の中には、離党後、国政の席に居座り続ける者もいる。辞めないという選択肢はなかったのか。
少なくとも純粋比例の場合、有権者の皆さんの票は、政党にいただいたものです。日本維新の会と書いていただいたもので、東国原というのは一票もない。だから、その票は日本維新の会にお返しするべきものだと考えます。もちろん、判断はそれぞれの政治家にお任せしますが、「辞めない」という選択肢は自分の政治哲学に反することです。
「東国原に期待したから投票した」という声を聞かないわけではないです。しかし、本当に申し訳ないのですが、政治制度上それを証明できないので、議席を維新の会にお返しするということです。
◆アサヒ芸能12/24発売(1/2・9合併号)より