選ぶ人によって、評価と視点は様々。あの松井秀喜氏がプロ野球ベストナインを独自選出するとしたら──。
そんな企画が誕生したのは、野球解説者・上原浩治氏のYouTubeチャンネル〈上原浩治の雑談魂〉でのことだ。出演した松井氏が遊撃手について「稼頭央じゃない?」と、西武の松井稼頭央監督を挙げた。確かに97年から03年まで、7年連続のベストナイン受賞は遊撃手として最長。盗塁王3回、最多安打2回のタイトルも獲得している。ここで巨人の二岡智宏2軍監督の名前も出たのだが、松井氏いわく、
「二岡にもそのくらいのポテンシャルがあった気がするんだよね。自分のポテンシャルを発揮しなかった。ラクしたんだね、アイツは」
松井氏の言のように、二岡2軍監督が遊撃手としてベストナインに選ばれたのは、03年のみ。打撃タイトルは獲得していない。
ここで上原氏がフォローを入れる。
「僕と一緒で、ケガが…」
さらには、
「二岡は右に打球を飛ばすの、すごいですよね」
スポーツライターが振り返る。
「二岡は01年の試合中に左手鈎骨を骨折し、04年には春季キャンプで左ふくらはぎを故障。08年、今度は右ふくらはぎの肉離れ…と、たび重なるケガに泣かされました。そこに山本モナとの、ホテル連れ込み不貞スキャンダル。この一件が決定打となって、日本ハムにトレードされていますね」
能力はあったのかもしれないが、やはり松井氏がベストナインに推すにはちょっと…という行状だったのである。
(所ひで/ユーチューブライター)