各地で相次いでいる強盗事件で、フィリピンの入国管理局の収容施設に拘束されている日本人4人について、警視庁が特殊詐欺に関わった疑いで逮捕状を取った。フィリピン当局に、身柄引き渡しを要請しているという。
逮捕状が出ているのは、渡辺優樹、今村磨人両容疑者ら4人。このうち渡辺容疑者が、一連の事件の指示役である「ルフィ」とみられている。
一連の強盗事件で、警察はこれまでに30人以上を逮捕。容疑者のスマートフォンの解析によって指示役「ルフィ」の存在が判明し、ほかに「キム」「ミツハシ」という名前も使用されているという。これらの人物からの電話の発信元がフィリピンで、渡辺容疑者らが収容施設の中から通信アプリ「テレグラム」を通じて強盗などの指示を出していた可能性が高まっている。
そんな中、渡辺容疑者と接点があったのではないかと指摘されているのが、お笑いコンビEXIT兼近大樹だ。芸能ライターが語る。
「兼近は過去の犯罪歴が報じられたことがあります。ひとつは女子高生あっせんの容疑で逮捕され、罰金刑を受けたこと。もうひとつは現金1000万円が入った金庫を他人の自宅から盗んだ疑いで逮捕されたことでした。ひとつ目は事実と認め、ふたつめは事情聴取を受けたが逮捕はされていない、と否定しています」
問題は、ふたつめの窃盗事件で、
「12年当時の新聞記事を見ると『逮捕されたのは不動産業渡辺優樹容疑者(28)、飲食店従業員兼近大樹容疑者(21)ら』とあるんです。この渡辺容疑者というのが『ルフィ』とみられる渡辺容疑者と同姓同名で、年齢的にも合致している。かつての強盗仲間ではないかと言われているんです」(前出・芸能ライター)
兼近は1月29日トークライブの生配信で、ルフィの件とは言及しないまでも「改めてご迷惑をおかけしていますということを伝えさせていただきたいなと思いまして。本当、すいません」としている。「ワンピース」の大ファンとしても知られる兼近に今回の強盗事件が飛び火するのだから、皮肉なものだ。
(鈴木十朗)