ハンカチの製造と販売を手掛ける川辺株式会社が2月1日、プロ野球元日本ハムの斎藤佑樹氏とパートナーシップ契約を結んだと発表した。
業界紙「繊研新聞」に掲載された一面広告によれば、100周年を迎えた同社が様々な試みを進める中、斎藤氏にオファーしたといい、斎藤氏も「一度、ハンカチとちゃんと向き合いたい」と、快く引き受けたという。
斎藤氏は現役引退後に「株式会社斎藤佑樹」を設立。取材活動からイベント、CM出演と幅広く活動していることから、今回の大々的なPRは川辺の知名度を上げる意味において、宣伝効果を生みそうだ。
ただし、こと「ハンカチ」に限って言えば、そうもいかない面もある。広告代理店関係者が解説する。
「斎藤佑樹=ハンカチ王子のイメージは、今でも強くファンの頭に残っています。とはいえ、彼が早実時代に甲子園のマウンドでポケットからハンカチを出して汗を拭いていたのは06年のこと。すでに17年が経過しており、若年層にはピンとこないでしょうね。実業家としてセカンドキャリアを歩み出した斎藤氏も、使い古された『ハンカチ王子』のイメージを捨て、新たに売りになるキャラクターを作る必要があると思いますよ」
会社の屋号を自身の名前にしたのは、それだけ自らを売りに仕事をしたいからだろう。ハンカチもいいが、いつまでも高校生の頃のイメージで商売をするのはどうなんだろうか…。
(ケン高田)