鈴木俊一財務・金融担当相は2月7日の記者会見で、ひろゆき氏を起用した金融庁の「投資教育動画」を取り下げたと明かした。金融リテラシーの重要性が増したことから、刷新することにした、というのがその理由だ。
問題となっている動画は、ひろゆき氏と金融庁の高田英樹総合政策課長がオンラインで対談。「金融リテラシー」と国民の資産形成の重要性について語っているものだ。
ひろゆき氏はこの動画内で「NISA(少額投資非課税制度)にはほとんどリスクがない」などともっともらしい発言をする一方で、自身が開設した巨大掲示板サイト『2ちゃんねる』書き込みの削除をめぐり、裁判所から求められていた30億円の賠償金の支払いを拒否。「不適切な人物ではないか」と、疑問の声が上がっていた。ネットニュースサイト編集者が語る。
「ひろゆき氏は時に『レッツ踏み倒し』などと公言し、債務の踏み倒しを推奨するかのような発言をしていました。改めて官と国民との意識の違いが明確になりましたね」
ひろゆき氏は先頃も学習漫画に起用された際に「小学生に最も関わらせてはいけない人物」と物議を醸したばかり。金融庁がもし「反面教師」として起用したならば、どうにも笑えないブラックジョークなのである。
(ケン高田)