競馬ファンなら誰もが一度はなってみたい「馬主」というロマン。今でも数多くの有名人が愛馬を所有しているが、1月26日、お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二(40)は、初めて所有したオマタセシマシタが“涙の初勝利”。感極まってYouTubeで配信した。
斉藤の歓喜の瞬間をスポーツ紙記者が振り返る。
「地方のホッカイドウ競馬でデビューしましたが、8戦しても勝てず。その後、金沢、笠松へと移籍して10戦目で待望の初勝利を挙げました。愛馬がゴール前で抜け出す姿に絶叫し、勝利の瞬間には号泣していた」
ところで、有名人馬主として真っ先に名前が挙がるのが北島三郎(86)だろう。
「JRAの馬主になったのが60年前の1963年。12度目のGI挑戦となった15年の菊花賞(キタサンブラック)で初めてGIを勝利しました。昔から牧場との縁を大切にして、高額な血統馬を追いかけるようなスタイルではなく、GI7勝馬キタサンブラックの購入価格も350万円ほど。その馬がダービー馬イクイノックスを輩出するなど、種牡馬としても大成功を収めている。22年度の種付け料は500万円でしたが、23年度は1000万円。まさにドリームを感じますね」(スポーツ紙記者)
ちなみにブラック以降の愛馬は、20年10月のキタサンバルカンの2勝クラスでの勝利を最後に1勝クラスにとどまっている。さぶちゃんの“オーナー道”は少しもブレていないようだ。
過去にGIを制している芸能人といえば、前川清(74)も有名だ。
「07年にコイウタでGIオーナーとなり、それ以降の15年間で15勝を挙げていますが、09年に2勝クラスを1度勝ち上がっただけで、1勝クラスを勝つのがやっと。昨年も中京2歳未勝利に出走したモイルの3着が最高着順でした」(スポーツ紙記者)
そのコイウタの全弟マチノアカリ(社台レースホース/1口125万円)などの一口馬主だった堺正章(76)は、21年から個人馬主に。昨夏の小倉未勝利戦で初勝利の美酒を味わったが、昨秋にはソフトバンクの主砲、柳田悠岐(34)も馬主の仲間入りを果たした。競馬ライターが話す。
「『グリーンチャンネル』(競馬専門チャンネル)の『競馬場の達人』(2月8日放送)に出演した際『申請して可決しました』と仰天告白。それと同時に『22年・秋 JRA日本中央競馬会に馬主登録』とテロップが流れました。プロ入りした時からの夢だったそうで『若かりし頃の夢がかないました』と笑顔を見せていました。この春から愛馬探しが始まりそうです」
馬主としても驚異の破壊力といくかどうか。