昨年の「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)で初めて審査員を務めたものの、「採点にブレがある」と、お笑いファンの批判を浴びた、タレントの山田邦子。自身の採点についてどう考えていたのか、2月14日放送の「ありえへん∞世界」(テレビ東京系)で明らかにした。
山田によれば、自身の採点に批判が殺到したことは知っているという。視聴者から「降ろせ!」や「素人を呼ぶな!」という声があったことも認識していると明かした。
その上で審査については、こんなふうに語っていた。
「平均点を決めなきゃと思って、80点にした。そしたら(他の審査員の採点が)みんな90点ぐらいなのよ。だから最初みんなが(私の採点に)『ギョッ』とした」
ここでM-1での山田の採点ぶりを振り返っておくと、山田は一番手のカベポスターに84点と大会最低点をつけたが、2番目の真空ジェシカには、一転して95点と高得点を与えた。カベポスターと真空ジェシカの差は、実に11点。しかし、お笑いファンには、そこまでの差があるようには見えず、事実、他の6人審査員の採点を見ても、二組の得点差は最も多くつけた立川志らくで5点。他の5人は0~2点以内に収まっている。そこで山田の採点にブレがあると指摘されていたのだ。
「これを踏まえて『平均点を決めなきゃと…』という山田の発言を聞くと、何が言いたかったのかが伝わってきます」と前置きして、お笑いライターがこんな指摘をする。
「山田は『基準点を途中で変えたことで、ブレがあるように見えてしまった』と言いたいのではないでしょうか。つまり、最初は80点を基準にしたところ、カベポスターは基準より面白かったので基準点に4点プラスして84点をつけた。ところが他の審査員が90点を基準にしているとわかり、真空ジェシカの時は90点を基準にしたものの、真空ジェシカも基準より面白かったので5点加点して95点にした、ということです。数字を見れば11点の差があるけれども、山田の中では1点差で、ブレはなかったと言いたいのだと思います」
ただ、審査途中で基準点を変えたのであれば、それこそ採点にブレがあったことになるが、
「山田はそうは思っていないように見えました」(前出・お笑いライター)
山田の「釈明」を聞いたお笑いファンからは「結局、ブレはあったということだな」「過去のM-1を見てれば、90点が基準点であることはわかったはず」といった冷ややかな声が寄せられている。
今年のM-1審査員について「オファーがあれば(やりたい)。でも上沼(恵美子)枠じゃない」と続投の意思を見せた山田。2度目の審査では、基準点がブレたと思われない採点をぜひ。