俳優でタレントの坂上忍が2月18日、元大阪市長の橋下徹氏がMCを務める「NewsBAR橋下」(ABEMA )に出演。坂上が昨年春まで司会を担当していた「バイキングMORE」(フジテレビ系)時代、「圧力」を受けていたと明かした。
坂上によれば、当時の番組作りにおいて「忖度」があったとし、プロデューサーから発言にクギを刺されたことが何度もあったという。坂上はそれを聞いているフリをして「生放送で言っちゃえばいいだけ」という姿勢を貫いていた。
そんな中で、番組チーフプロデューサーに直に電話をしてきて「圧力」をかけてきた人物として、河村たかし名古屋市長の名前を挙げた。
「もっとも、河村氏については、その抗議ぶりが必死すぎて『笑っちゃう』として、番組側がかえって追撃特集をすると態度が軟化してくる、などとフォローもしていました。ただ、番組に元国会議員など政界関係者が出演した際に、後ろから『あの先生のことだけは無理なんです』と囁く人が多かったとして、その『先生』というのが、森喜朗元総理や自民党の二階俊博元幹事長だと暴露。それほどまでに2人が恐れられていたわけです」(テレビ誌記者)
そんな坂上の発言で「フジテレビ関係者は頭を抱えていますよ」と言うのは、バラエティー制作会社関係者だ。といっても、それは政治家の名前を今になって暴露したことが問題なのではなかった。続けてもらおう。
「問題は『バイキングMORE』終了後、その裏側を坂上が上手にしゃべるたびに、彼の待望論が巻き起こることなんです。後継番組の『ぽかぽか』は今年1月の開始時からまったく視聴率が振るわず、『バイキング』の討論番組路線から『笑っていいとも!』を目指したようなバラエティーへの路線変更は、完全に失敗している。そこに『やっぱり坂上は面白い』の評価が加わり、局内で『バイキングを終わらせる必要はなかった』との声が出始めているといいます」
そのせいなのかどうか、「バイキングMORE」終了の理由として、動物保護活動に注力したいという申し出があったと報じられている坂上だが、「ぽかぽか」2月2日放送回にゲスト出演。楽屋で番組サイドから「月8万円のサブスク出演」を持ち掛けられていることを明かし、そのノリで16日にも出演している。いずれにせよ、「ぽかぽか」がなりふり構わない状況であることは間違いなさそうだ。