上方落語界の最長老で、明石家さんまの師匠である落語家、笑福亭松之助さんの葬儀・告別式が2月24日、兵庫県西宮市内で家族葬として営まれたが、結局、最後までさんまは姿を現さなかった。
23日には通夜が営まれたが、この日、さんまは大阪城公園内にオープンした新劇場「COOL JAPAN PARK OSAKA」のTTホールでのこけら落とし公演「さんま・岡村の花の駐在さん」に出演。
劇中で桂文枝が登場した際、さんまは3カ月ほど前に文枝から電話で「(松之助さんが)もうアカンで! すぐ行け」と連絡があったことを振り返った。しかし、さんまが東京から急きょ駆けつけたものの、師匠は「すっごい元気」だったといい、「何しに来たんじゃ、あほ。弱っている姿をお前に見せたくないんや!」と帰らされたという。
そして22日、松之助さんは老衰で死去。葬儀には笑福亭鶴瓶、オール巨人らが参列したが、さんまは姿を見せていない。
「さんまには、“葬儀には出ない”というポリシーがあると言われています。一説には、自身の父親の葬儀で自分が泣いている姿がスポーツ紙に載ったことをきっかけに、“芸人たるもの悲しい顔は見られたくない”と思い、知人の葬儀には参列しなくなったとか。昨年末のバラエティー番組でも人の葬儀には『なるべく行かないようにしてんねん』と語っており、その理由について『(行かなければ)まだ生きてると思えるやん。死に顔も見ないねん』と語っていましたからね」(芸能ライター)
確かに、さんまは日本一涙が似合わない男かもしれない。
(鈴木十朗)