心配していたことが起こってしまった。
それは宮崎での、WBC侍ジャパンのキャンプでのこと。2月21日午後2時頃、練習を終えてバスに乗り込む前に、ダルビッシュはファンサービスの一環でサインをし始めた。ところがダルビッシュのいる場所にファンが殺到したため、ファンと関係者の導線を確保するプラスチック製の柵が破壊。前列にいた子供が押し出され、転倒するアクシデントが発生したのだ。幸いにもケガはなかったが、
「以前から危ないと言われていた場所でのファンサービスでした。運営側も宮崎県警から鉄柵に変えるよう提案を受けていたのですが、変更したのはごく一部。制服姿の機動隊が警備する中での事態だけに、この失態は問題です。主催のNPB(日本野球機構)は、ケガ人や死者が出てから対応するんですかね」(スポーツ紙デスク)
子供を関係者エリアに招き入れて、ダルビッシュ、佐々木朗希らが特別に開いたサイン会。安全を確保しながら実施されたが「大人はどうしても止められない」(運営スタッフ)というのが実情。
WBCフィーバーの裏で、大惨事が起こるまで放置するのだろうか。