事件

SMBC日興証券「株価操縦事件」の衝撃新事実(1)逮捕された全員が無罪になる可能性

 昨年3月に起きたSMBC日興証券の株価操縦事件は、大きな話題となった。逮捕・起訴された全員が犯行を否認しており、現在は裁判を待っている状況である。

 一般人にとっては馴染みが薄い逮捕容疑の株価操縦とは「取引を誘引する目的で有価証券売買等が繁盛であると誤解させ(中略)相場を変動させるべき一連の有価証券売買等又はその申し込み、委託等若しくは受託等をすること」(金融商品取引法第159条第2項)とされる。SMBC日興証券は大株主の株価を安定させるために「ブロックオファー取引」を組織ぐるみで行っていたとみられている。

 ブロックオファー取引とは、証券会社が取引所の立会時間外に株主から大量の株式を買い取り、投資家に売却する取引のことで、証券会社は終値を基準に決めた買い取り価格と売却価格の差額を、利益として得る。株主にとっては一度に大量の株式を売却でき、投資家は手数料を支払わずに取得できるメリットがある。

 ブロックオファー自体は法律違反ではないが、SMBC日興証券では部門間で情報を共有し、売買を行っていたことが悪質だとされている。これはいわゆる安定操作取引とされ、法令を遵守し申告されものを除いて、相場操縦行為の一類型として禁止されているものだ。このことに対し、起訴された者たちは関与を否定し続けている。

「まだ裁判の日程も決まっていませんが、検察側が相場操縦での裁判を勝ち切れるかどうかは微妙だと、記者たちは感じています。要は、誰が被害を受けたのか、利益を得たのかを立証できない可能性があるからです。証券会社は監督官庁である金融庁に逆らうことはできませんが、起訴されたトレーダーたちは会社を解雇されて(正確には年単位の契約更新をされなかった)個人として争うことになるわけですから、遠慮なく持論を展開していくことでしょう。となると、無罪の可能性も捨てきれません」(全国紙司法担当記者)

 だがここで、とんでもない事実が判明するのだ。(つづく)

カテゴリー: 事件   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」