野々村氏は兵庫県川西市の職員を退職後、たびたび自治体の選挙に出馬。11年4月にようやく兵庫県議会議員に最下位当選を果たすが、その直後から、あまりにも常軌を逸した行動を繰り返し、「カルトではないか?」と疑惑の目を向けられていたという。兵庫県庁職員がその実態を明かす。
「初議会は11年の6月だったのですが、まだ議員バッジが与えられていない4月の当選直後から“野々村竜太郎”とデカデカと書かれた自作の名札を胸に付けて、用事もないのに毎日のように庁舎内を徘徊していました。すれ違った県職員に声をかけては名前と所属先を聞き出していた。そして、そのあと『○○という職員は何でネームプレートを下げていないんだ』『サンダルで庁舎内を歩き回るとは何事だ!』『あの女性職員のメイクは派手すぎじゃないか』など、イチャモンをつけることを日課にしていたんです。『カルトじみた人が県議になった』という噂は瞬く間に県庁内に広がり、所属する部署の上長からも『くれぐれも野々村氏とはトラブルを起こさないように気をつけること』と警告されるなど、その存在はタブーというかハレモノ扱いでした」
ベテラン兵庫県議も野々村氏のエキセントリックな言動について証言する。
「12年1月に野々村氏が県議会で行った一般質問では、格闘家の小川直也のトレードマークになっているハッスルポーズを模したような気合い入れのパフォーマンスを行い、本題の質問へと入ったのです。ところが、徐々にヒートアップして後半は何を言っているのか聞き取れないほど早口でまくしたてたり、その言動は狂気さえ感じるほど。質問を終えた野々村氏はぐったりして視点も定まらないほどの放心状態でした」
一方、野々村氏のマザコンぶりが、議会での発言で明らかになったことも。
「母親が議会の傍聴に来ることもありました。それも一度や二度ではありません。議会のあとに新人議員たちと意見交換をする予定だったのですが、野々村氏はそれをすっぽかして母親と一緒に帰宅したこともありますよ。また、議会でいきなり母親のことを話題にしたこともありましたね。『阪急電鉄駅構内のエスカレーターに乗っていたところ、突然ストップして母親がケガをした』と訴え始め、議長から『議題とは関係のない発言は慎むように』と注意されていました」(ベテラン県議)
さすがは議会もあきれる“要注意人物”だ。