4月3日からスタートするNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」で、ディーン・フジオカが幕末の藩士・坂本龍馬を演じると発表されている。
第108作目となる「らんまん」は、日本の植物学者の父と呼ばれる牧野富太郎をモデルにした物語。神木隆之介と浜辺美波が、主人公とその妻を演じる。
ディーンはこれまでもたびたび幕末の志士役を演じており、15年の朝ドラ「あさが来た」と21年の大河ドラマ「青天を衝け」で、いずれも薩摩藩士の五代友厚役として登場している。
そもそも幕末の人物の中でもことにファンが多い坂本龍馬は、歴史マニアの間でも「理想の坂本像」が分かれるところで、ディーンが演じることには「ピンとこない」とする否定的な声も多い。放送担当記者が解説する。
「『坂本龍馬が似合う俳優ランキング』では、福山雅治や武田鉄矢、内野聖陽、菅田将暉、小栗旬などが上位にランキングしており、ディーンははるか後方です。あまりにもイケメンすぎて、土佐藩士の荒々しさからかけ離れているからでしょう。同じイケメンでも、福山のような男っぽさがないのが致命傷ですね。ディーンのファンは歓喜しているようですが、男性ウケは期待できそうにありません」
現在放送中の「舞いあがれ!」は主人公の舞がパイロットになるのかと思いきや、なぜか起業物語へと話が変わっている。肩透かしを食らった視聴者からは、不満の声が上がっているのだ。視聴率も前クールの「ちむどんどん」と同様、イマイチの状態が続き、NHKとしては次作で挽回したいところ。
そんな中でのディーンの起用には女性視聴者獲得の狙いが透けて見えるが、結果はどうなることか。
(ケン高田)