河村たかし名古屋市長が、珍しく同情を集めている。
3月9日に行われた美濃加茂市の市議会定例会で、高級干し柿の生産者でもある坂井文好議員が、同市の藤井浩人市長が堂上蜂屋柿のPRのため河村市長を訪問したことについて質問。河村市長が干し柿にかぶりつきながら藤井市長と撮ったペア写真がメディアに掲載されたことについて意見した。
坂井議員は「(柿は)私たちにとって金メダルのようなもので、侮辱された気持ち」と藤井市長を批判。これを受けて藤井市長は、本来は「へた」を取ってから手で8つに裂いて食べるのが美味しい食べ方と同調し、「河村市長はPRを含めてのご対応だと思っている」と擁護しながらも、「新聞掲載の写真について私のところにも数人からご意見を伺っている。真摯に受け止めて今後、気を付けたい」と述べた。
かぶりつきといえば、確かに河村市長には「前科」がある。東京五輪女子ソフトボールの後藤希友投手の金メダルに噛みついたことで猛批判を受け、名古屋城の金のしゃちほこにかじりつくようなパフォーマンスを見せた際もブーイングを浴びたが、
「今回の件については坂井議員に対し『いちゃもんにしか聞こえない』と批判の声が上がっています。干し柿はかぶりついて当然で、そうした写真の方が美味しそうに見え、PRにもなる。食べ方など人それぞれで、定例会で意見するような話でもありません。坂井氏の発言は、むしろ高級干し柿を毛嫌いする『逆PR』になっています」(ネットウォッチャー)
生産者としてのこだわりは理解できなくもないが、「侮辱」は言い過ぎだったようだ。
(ケン高田)