ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドを全勝で1位通過した侍ジャパン。16日にはイタリア代表相手に東京ドームで準々決勝を戦うことになった。
なんと言っても注目されたのが大谷翔平だったが、中国戦では二刀流、以後はDHで大活躍したのは周知の通り。だが、そんな大谷の次回登板に関して、思いがけない「横やり」が入っているという。
所属するエンゼルスの現地メディアの番記者が、フィル・ネビン監督の話として、大谷を3月24日(現地時間)に行われるオープン戦に登板させることを明言したとTwitterに投稿したのだ。日本代表関係者が困惑した表情で語る。
「準々決勝を勝ち進めば、米・フロリダで行われる準決勝は20日、決勝は21日(いずれも現地時間)です。つまり、オープン戦の24日に先発するとなると、登板間隔が詰まりすぎて、大谷は自動的に準決勝、決勝では投げられないということになるのです。メジャーでは中3日で登板ということもなくはないですが、シーズン中ならともかくこの状況ではあり得ないでしょう。登板日に関してはエンゼルスと事前に取り決めがあったわけではないものの、栗山英樹監督以下、首脳陣が当惑しているのは間違いありません。大至急、投手陣の登板構成を練り直す必要があるでしょう」
ネビン監督はまた、「私が理解しているところでは、彼は準々決勝で投げるだろう」と語ったとも言われており、
「うがった見方をすれば、『(対アメリカ戦の可能性が高い)準決勝、決勝では投げさせない』という意味とも取れます。大谷をWBCに出場させたことは僥倖でしたが、結局のところ所属球団の意向は無視できない。栗山監督は本来の戦略とは別に、メジャー球団の思惑とも戦うことになったのです」(前出・関係者)
まさかネビン監督がアメリカチーム優位を考えて「大谷封じ」を画策したわけでもないだろうが、ファンの間ではエンゼルスのチームメイトであるマイク・トラウトら、MLBスター軍団と大谷との対戦を望む声も多かった。
残念ながら楽しみが減ってしまったようだが、ここはひとつ、「登板予定」とされた準々決勝の大谷の快投を期待しようではないか。