4月に行われる統一地方選。併せて市町村、県、そして国政の補欠選挙も行われるが、ある大手選挙コンサルト会社の社員・X氏によれば、すでに「2年後の参院選に向けた候補者選び」が進んでいるのだという。
「今まさに、2年後の参院選で戦える候補者をリストアップしている最中なんです。立候補しただけで当選確実という『タレント候補』が最高なんですが、口説き落とすのに時間がかかることもあるので、今から狙いを定めているんです」
この会社の「候補者リスト」にはフジテレビの永島優美アナの名前もあるという。また、車いすテニスで生涯グランドスラムを達成し、国民栄誉賞も授与されることが決定している国枝慎吾もリストアップされている。
そんな選挙コンサルト会社が次期参院選で注目するのが、長野選挙区だという。X氏が極秘計画だとしながらも「選挙の目玉」を明かす。
「この選挙区には、羽田孜元首相の次男であり、参院議員だった兄・羽田雄一郎氏が20年12月にコロナ感染症による急死を受け、21年4月の選挙で当選した羽田次郎氏がいます。しかし、ここに最強の刺客を立てるためのリストアップが行われているんです」
羽田氏や彼の後援会関係者が恐れる「最強の候補者」がいるというのだが、それは誰なのか。
「スピードスケートの女王だった小平奈緒です。平昌五輪の日本選手団主将にして、500メートルで日本女子スピードスケート史上初の金メダルを獲得、1000メートルでも銀メダルを獲得しました。地元では絶大な知名度と人気を誇ります」(X氏)
対戦相手としての小平の恐ろしさは後援会関係者も認める。
「羽田孜先生は上田市を地盤としていましたが、次郎議員は東京の生まれ育ちですから『地元』ではない、と見る県民もいます。それに対し、小平さんは茅野市出身の生粋の信州人です。また、信州大学へも一般入試で入学している。長野は教育県とも呼ばれていますから、県民は信州大には強い信頼感や憧れを感じるんです。加えて五輪だけでなく国際大会での数々の功績もある。ルックスも悪くなく、インタビューの受け答えに垣間見える彼女の知性も大きな脅威となるはずです」
仮に小平が参院選に出馬すれば、羽田氏の強敵となるのは必至だ。2年後などあっという間である。その時の選挙戦が今から注目されるのである。