DeNAが2020年にサイ・ヤング賞を獲得したメジャーきっての右腕トレバー・バウアーと単年契約(推定年俸4億円、出来高込み)を交わした。
バウアーはこれまでのメジャー在籍10年間で83勝を挙げており、レッズでサイ・ヤング賞に輝いた20年オフに3年総額1億200万ドル(約138億円)でドジャースと契約。しかし、女性へのDV疑惑が浮上し、21年中盤から出場停止処分を受け、自由契約となっていた。
DeNAファンは「あのバウアーがたった4億円で手に入った」と歓喜の声を上げる一方、球界では「火中の栗を拾った」と危険視する声も少なくない。スポーツライターが語る。
「バウアーはDV疑惑を否定しており、不起訴処分にもなっていることから、DeNAは契約に踏み切った。19年オフにバウアーが訪日した際にDeNAの練習施設を訪れ、日本でのプレーを希望していた縁もありますからね。しかし、あれほどの大物が自由契約になったにもかかわらず、どのメジャー球団も獲得に動かなかったのは、危うい人物のレッテルを貼られているということ。日本で羽を伸ばしすぎて、巨人の坂本勇人が飲食店の女性に噛みついたような騒動を起こさなければいいのですが」
バウアーがドジャースをクビになった際、チームメイトからは同情の声が一切聞かれなかったという話もある。いわばDeNAは、三浦大輔監督を悩ませる大きな爆弾を抱えたと言えるかもしれない。
(ケン高田)