「これからの人気YouTuberは稼いだ大金をひけらかすだけでなく、社会に問題提起をしていくのかもしれません」
ネットライターがこう指摘するのは、人気YouTuberはじめしゃちょーのことだ。YouTubeチャンネル〈はじめしゃちょー(hajime)〉の登録者数は1040万人を誇り、総視聴回数が95億回に及ぶ。総収入は30億円近いとも。そんなはじめしゃちょーが最近アップした動画が、話題になっているのだ。
「『視聴者の想像を常に超えてくる』と言われるはじめしゃちょーは、静岡市駿河区に購入した3億円の豪邸の広大な敷地を利用して、庭を屋台だらけにしたり、プールや巨大迷路を作ってみたりと、壮大なスケールでYouTubeを盛り上げてきました。そんな彼が今回披露した購入品が、なんと核シェルターだったんです」(前出・ネットライター)
この核シェルターは本体が約600万円で、壁に装着された監視カメラや室内に装備されるエアコン、カメラモニターなどの付帯設備に150万円かかり、計750万円で購入した代物だという。室内は2、3人が寝泊まりできそうな空間がある。
購入動機についてはじめしゃちょーは「世界の情勢とかもあやしくて、これって結構非現実的な話をしてるんじゃなくて、怖いなって思っちゃって普通に。(中略)ミサイル飛んできたりだとか」と明かしていた。
一方、登録者数179万人のYouTuberラファエルも、かつてYouTubeチャンネル〈ラファエルRaphael〉で「第三次世界大戦に備えてシェルターを購入しました」という動画を投稿しており、若者から「勉強になった」との声が出た。
NPO法人「日本核シェルター協会」が14年に発表した資料によれば、各国の人口あたりの核シェルター普及率はスイス、イスラエルが100%、アメリカ82%、ロシア78%に対し、日本は0.02%とされている。
はじめしゃちょー、ラファエルの行動が、とかく危機意識の欠如が指摘される日本人の感覚に、一石を投じることになるかもしれない。
(所ひで/ユーチューブライター)