SMAPが総合司会を務めたフジテレビの特番「武器はテレビ。SMAP×FNS27時間テレビ」(26日午後6時30~27日午後8時54分)の平均視聴率は13.8%だった。これは昨年、女芸人が総出演し、「女子力」をテーマにした同番組(平均視聴率9.8%)より4ポイントも高い数字だった。
瞬間最高視聴率は、27日午後6時46分のアニメ「サザエさん」で磯野家からSMAPが帰る場面。それと同日午後8時2分、SMAPによるスペシャルライブ終了直後、リーダーの中居正広がコメントした時の23.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。
「高いギャラを払っただけのことはありましたね。アラフォーのおっさんぞろいのSMAPがどれだけ数字を持っているか疑問でしたが、たけし、タモリ、さんまら大御所にも臆せず相対し、お笑い芸人相手にガチンコ勝負をやってのけた。結果はまさかの負けで、メンバー全員で土下座して罰ゲームの丸坊主を許してもらうなど、ズルした場面もありましたがね。ジャニーズ事務所きっての看板アイドルにタブーなしでなんでもやらせたことが快挙。とにかく驚きましたよ」(芸能リポーター)
この番組が視聴率を底上げしたおかげで、フジテレビはめでたく先週の週間視聴率でゴールデン、プライム、全日の3冠王を獲得。2012年7月3週目以来、実に2年ぶりで3冠をゲットした。芸能ライターが解説する。
「フジテレビの亀山千広社長が6月27日付で全社員約1500人の3分の2に当たる1000人の人事異動を断行。開局以来最大規模の異動で、文字通り大ナタを振るったのがうまくSMAPとかみ合ったようですね。何しろ7月のゴールデン・プライム帯の平均視聴率がひとケタの体たらく。春ドラマがことごとく失敗し、失速しているテレ朝を叩くのは今しかありませんから」
27時間テレビで、SMAPは全員参加のドラマ出演や27曲45分のノンストップライブなどにチャレンジした。来年の続投についていちはやく木村拓哉が答え、まんざらでもない口ぶりだった。
「ただ、真夏に30時間以上も不眠不休での労働については、『体力の限界』とぶっちゃけることを忘れなかった。あれはギャラ上乗せへのアピールらしい。キムタクもやるねえ」(芸能ライター)
確かに最年長者の中居はライブ中にぶっ倒れんばかりの極度の疲労をみせていた。続投を阻むものがあるとすれば、体調ということになりそうだ。