すっかりヌルくなったと批判的な声が上がっている「千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅」(テレビ東京系)に、局サイドから喝が入ることとなった。4月1日放送の第14弾から、新ルールが追加されることが番組公式サイトで発表され、それが視聴者を驚かせているのである。
これまでの旅を、テレビ誌記者が振り返る。
「テレ東の旅番組はガチを掲げ、出演タレントに容赦がないことで知られます。ジュニアの『タクシー乗り継ぎ旅』も、スタート当初は厳しいものでした。タクシーを呼んでくれる人を探して、山道を何キロも歩いたことがあります。ところが、ジュニアが旅のコツをつかんだこと、回を重ねて難しいルートを設定することができなくなったことで、旅は簡単に。ジュニアは苦しむことが少なくなり、旅がつまらなくなったと指摘されました」
このままではいけないと考えたのか、新ルール導入に至ったようだ。それだけに、新たなルールはジュニアにとって非常に厳しいものになっている。
それは「タクシーを呼んでくれた人から地元の特産品や名所名跡を聞き出して、そこを必ず訪れる。行くのは全部で5カ所。その後、ゴールする」というものだ。これによって、旅はどうなるのか。
「聞いた場所には必ず行かないといけない、というのがポイントです。もしルートから大きくハズレた場所でも行かないといけないので、ゴールまでのルートを読みにくくなるでしょう。人の営みがないとんでもない場所で、タクシーを降りることになるかもしれません」(前出・テレビ誌記者)
実はこれとほぼ同じルールが、別の旅で採用されていたことがあると、テレビ東京関係者は語る。
「バスの乗客とふれあい、名所名跡を聞き出して訪れるというルールは『中山秀征の秘境路線バス 乗客全員ふれあい旅』で採用されていたことがあります。ただ、2回ほどで変更されてしまった。予想していたより厳しかったのだと思います。そんなルールを課せられるジュニアには、どんな苦難が待っているのか。バス旅ファンにはたまらない展開になりましたね」
今度こそ、ジュニアの苦しむ顔が見られそうだ。